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ども空き樽です。 ジャスティス求めてきて下さった方の要望に応えられる様なカッチョ良いジャスティス書きになりたいという“気持ち”だけはあります。
ジャスティス同志が増えたら良いな・と思うだけではなんなので、何か増えそうな動きした方が良いのかな・とか考えてますが、何すれば良いのか皆目判りません。 計画頓挫早ぇ! 秒速を上回る光速さ。 オチは見えていたんですけども。
最近書く文が皆長すぎて、ブログで上げられないようなものばかりだったので、少し短め・というのを意識して一本書きました。 書きたかったのは、ジャスティスの優しいところ。(ディズィー限定←重要) 聞かずに傍にいてくれるって良いよね・って。
リアルフレも知っているので、迂闊なこと書けないのがなんかまたストレス溜まるー。 でも流石に「お前・・・」とか面と向かっていわれたり友達止められるようなことは書けないんだー。 それくらいは自重出来るよ、大人だからね。(すいません) ジャスティスが好き過ぎて、うっかり考えていることがおかしい方向に転がり落ちる、まさに刹那!
「うぅっ・・・・」
すすり泣く声はすぐ頭上に迫る空に吸い込まれる。 火傷の痕が残る指で顔を覆い、細い肩を震わせながら、少女は一人泣いている。
泣いているのは教会の尖塔の屋根の上、強い風が吹き、バランスを崩しかけた少女は慌てて屋根に手をついた。 泣きはらした顔が夕日に照らされる。
風が弱まり、少女はゆるゆるとした動きで白い膝を抱えた。 未だに零れる涙は留まることを知らないようで、頬を濡らし続ける。
不意に少女の肩に吹きつけていた風が遮られた。
「!・・・・」
隣を見上げた少女は、驚いて目を見開いたが、慌てて俯くと涙を拭った。 現れた白い影は吹く風に赤い髪が靡くのをそのままに、そこに立っていた。 空を舐めるように燃える炎かと見まごう赤い髪は、夕日に照らされてその色を更に鮮やかにする。 白い体が赤く照らされたのが一瞬返り血のように見え、少女が微かな寒気に頭を振った。
影は何もいわずに屋根の縁から足を下ろし隣に座る。 何をいうでもなく隣にいるだけの影に、少女は影の顔をちらりと覗き見た。 影はその視線に気付いて少女の方へと向くが、少女は慌てて視線を逸らす。
少女は立ち上がると、影と同じように縁に座り、影に寄り添った。 影が尻尾で頭を何度か撫でていると、治まっていた涙がまた零れ始めた。 うぅ・と声を押し殺す少女に、影は肩を抱くだけ。 肩をやんわりと抱きしめる手に、少女は泣き声を上げて影に抱きついた。
泣き疲れて眠った少女を抱き上げ、影は屋根を蹴った。
「あぁ良かったぁ、心配してたんだよ!」
そういって眉を八の字に寄せた少女は、ジャスティスに抱きかかえられて眠っているディズィーの顔を覗き込んだ。 泣いた所為で目元が赤く腫れているのが判る。 ギュウとジャスティスの髪を掴んで、体をピタリと寄せているのは甘えているようにも見える。
「すぐ探したんだけどぜんぜん見つからなくて・・・森にもいなかったし」
何処に?と聞く少女に、ジャスティスは街の中央にある教会を指差した。 一番高い尖塔、それを見たメイの表情に苦笑いが浮かぶ。
「また新しい隠れ場所見つけちゃったんだぁ・・・尖塔の上じゃ簡単には迎えにいけないよぅ」
多くの人が立てるようなスペースすらない尖塔の屋根、小型の飛空艇といえど近付くことすら一苦労だろう。 口ぶりからすると、ディズィーは何度かどこかに隠れては一人で泣いているらしい。
「理由を聞いて良いか?」
「え?理由?・・・ディズィーが泣いてた理由なら、また失敗しちゃったからだと思うよ?」
「失敗?」
「今日の料理当番だったんだけど、お鍋が噴いたのにびっくりしちゃったらしくて、慌てたウンディーネがコンロごと凍らせちゃって。ディズィーも焦っちゃったみたいで、鍋に蓋しようとしたりするから火傷しちゃって。それでネクロが暴れて食器棚がいくつか倒壊・・・」
徐々にいい難そうに言葉がのろのろとしていくメイ。 ギアである為、ディズィーの指先の火傷はもう殆ど痕も残っていない。 が、恐らく台所の惨状はそのままなのだろう。 それを聞いたジャスティスは重い口調で、
「・・・この子が世話をかける」
「ディズィーは私達の家族だもん!気にしてないよ、最初から家事得意な人なんていないし、皆ディズィーが手当もしないで出ていっちゃったから心配してただけだし」
満面の笑みで浮かべる日本人の少女に、ジャスティスはそうか・とだけいうと、甲板の上にあったデッキチェアの一つにディズィーを寝かせた。
「もう帰るの?ディズィーが起きるまで待ったりは―――」
「しない」
そう短く答えると、ジャスティスは声をかける暇も与えずに転移した。
法力の残滓が完全に風に消えた時、ディズィーは長い睫毛を振るわせた。 ぼんやりと目を開けた後、慌てて起き上がって辺りを見渡し、探している人の姿がないことを知ると、肩を落とした。
「お帰りディズィー」
「ただいま・・・メイさん、その・・・台所、すいませんでした」
泣いている気がして、ディズィー探して、慰めるお母さん。 「娘が」とはいわなそうだからいわせませんでした。 アパートに海月団も巻き込んでしまった・・・・。 泣いている理由がしょぼいとか、くだらないとかはいわない方向で・・・。 台所が大破までは行かないまでも、中破くらいする規模の失敗です。