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ジャスティス砂漠・・その辺境を転がる空っぽの樽から聞こえる怪しげな・・・・
2025/04
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 妖怪でいたな、こんな名前・・・違ったっけ?

 ジャスティスに甘えるディズィーとかきっとすげぇ可愛いんだ。 というか、甘えられて戸惑ったりしながら嬉しいのをひた隠すジャスティスとか萌える!!
 でもなんでかだんだんディズィーの方向性が・・・・怪しくなっていくんだよなぁ・・・・ドラマCDのせいかな?

 あと所用で出かけた百貨店で見かけたハート型のサブレに、
「テスタメントの前で、ハート型サブレを真っ二つに割って食べると、なんか勝手に凹みそう」とか思ってた。 いや、別にテスタメントが送ったとか買ったとかじゃなくても、なんか真っ二つはないだろ・ってリアクションしそうだなって。 鳩サブレとかひよこ饅頭も頭からいくと、ぇえ・・・ってリアクションしそう。 何このイメージ?え?乙女?あれ?

 ちょっと・・・・ってかやっぱりカップルっぽいかもー!(警告

 借りた本を全て読み終えたジャスティスは、ちゃぶ台に肘をのせて軽く寄りかかりながら、棚の上に置かれた花瓶を見ていた。 今生けられているのは黄色い花、中央の部分は褐色で、テスタメントに聞くとキク科の花だといわれた。 名前を聞いたつもりだったのだが、思い出せなかったのかもしれない。
 テスタメントは毎日というわけではなかったが、花がしおれる前には新しいものを持って来ていた。 ディズィーが綺麗・と喜んでいるのはジャスティスも嬉しかった。 だが、正直育てている花にしてもいや育てているなら尚のこと、テスタメントに労力を強いているようで、ジャスティスはふぅ・と内心で溜め息をついた。
「浮かねぇな」
「ノックしろ」
 ジャスティスの言葉に、ソルは開けたドアをコンコンと叩く。 ジャスティスは何もいわずに、棚から読み終えた本を取り出してちゃぶ台に置いた。 ソルはそれの数を数え、
「読むのが早ぇな、暇か」
「まぁ・・・暇だな、クリフが麦やとうもろこしの相場の予想を張るといい出すほどには」
「止めろよ」
「私にはどうでもいいのだが・・・・・」
「あのジジイは・・・テスタメント使って本当に金つぎ込みそうだ」
「黙って使われるあやつではないだろう」
 そういったジャスティスだったが、ソルの空気が変わったことに気付いて、どうした?と目を向けた。 が、ソルは何でもねぇ・と呻いて、持ってきた本をジャスティスの前に置いた。 それを受け取り、表紙を見て確認していたジャスティスは、ある一冊に手を止めた。
「これは・・・・・私が頼んだものじゃない」
「あ?」
「というか・・・・興味もない、むしろお前が持っていたことに驚くな」
「何の話だ」
 そういうソルに、ジャスティスは顔の位置に掲げて表紙をソルへと向けた。 それをしげしげと見ていたソルは、ややあって首を振り、
「俺にも覚えがねぇな・・・・」
 肩を竦めて見せた。 ジャスティスはそれをソルへと返そうとしたが、
「いらん。まぁ・・・興味はなくとも暇つぶしに読んでみれば良いじゃねぇか」
「・・・・本当に暇つぶし程度だがな」
 ソルに受け取ってもらえなかったジャスティスは、渋々といった様子でその本をちらりと見た。 それを横目で見ながら、
「じゃ、またな」
 用事を終えて、さっさっと帰っていくソルの背中を見送ると、ジャスティスはもう一度手元の本に目を落とした。

 ソルから本を借りて五日目、
「いつもすまないな」
「いえ」
 新しい花を持って来たテスタメントにそう声をかけると、いつもと変わらぬ表情でそう返事が返ってきた。 ジャスティスはページをめくる手を止め、
「テスタメントは・・・」
 と、いいかけて、そこで言葉を飲み込んだ。 どうでも良いことか・と自分の中で結論を出して、本に戻ろうとしたが、
「どうかしましたか?」
 そういってテスタメントは首を傾げた。 名前だけ呼ばれては気になる・というのも仕方がない。 ジャスティスがなんといえば良いか・と思案しているうちに、テスタメントはジャスティスの読んでいる本に目を止めた。
「それは・・・」
「あぁ・・・・これはこの前ソルが置いていってな・・・頼んでいた本はすべて読み終えてしまったから、まぁ手慰みというか暇つぶしというか・・・」
 そういって本の表紙をテスタメントに見せた。 それを見た瞬間、テスタメントの顔が凍りついた。 が、すぐに恥ずかしそうに顔を赤らめると、
「ジャスティスは・・・・それをどれ位読まれたのです?」
「読むといっても・・・・半分は花の写真と短い説明、たいした内容ではないから今朝から読み始めてもう終わる」
「そう・・・ですね、それ・・ほど分厚いというわけでも?ありませんし?」
 しどろもどろで裏返る声に、しっかりと動揺を滲ませるテスタメント、見ている方が何か悪いことをしたのではないか・と心配になるその様子に、
「大丈夫か?」
「もちろんです!」
 では!と部屋を出て行こうとしたテスタメントだったが、ガラス戸の敷居の小さな段差に足をとられて、盛大にこける。 だが、ジャスティスが近寄る前に立ち上がると、それは素晴らしい早さで部屋を出て行った。 それを呆れながら見送ったジャスティスは、テスタメントが生けていった青い花を見て、手元の本のページをめくり、
「花言葉は・・・正義、か。偶然と・・・不問としよう」


 花言葉を知っているのか?と問うのも、自意識過剰な気がして、自重したジャスティスでしたが、テスタメントが墓穴・・・みたいな? そしてソルの嫌な牽制。 相手が花言葉を知らなくても、こういう意味を込めて送ったってだけでなんか気持ち的に自分の中では前進した気になりませんか? したことないですけど。 まぁ、そんな些細な前進も許さない、と。
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無題
確かに居ましたね、妖怪うわんってヤツw
どうもお久しぶりコメです矢月です。テスタとソルのやり取りにほわっとしました(´ω`*)
最近樽様とヒトツバシ様の影響か、テスタがおっちょこ可愛い子ちゃんに見えて仕方ないですwww私的トラウマキャラだったのに…w

しかしソル、意味に気付いたってことはよもや………

微妙微細なトライアングラー振りに萌えが止まりません(=^ω^=)ニヨニヨ
矢月悠 2009/06/25(Thu)03:19:37 編集
いらはいましー!
>うわん
 いましたよね、なんか脳内引き出しに引っかかっていたみたいです。 樽はもう痴呆の気があるので、あんまり自分の記憶力が信じられないんですよー。w

 なんか・・・ソルとテスタメントが変な攻防をしてますよね。 でもそういうのだったら、かけそうな感じです。 いまいち萌えるのかどうかは判らないですけど。
 テスタメントは・・・私もトラウマというか・・・いっている事とやっている事が納得できないので、あんまり好きな方ではありませんでしたねぇ。 あと・・・あの格好は女性がした方が、私は嬉しい。 テスタが女だと嫌だが。 ジャスティス補正がなせるのか、可愛い(?)テスタ。 需要もへったくれもないですね、すいません。Oyz

 ソルは意味に気付いたというか・・・・一番最初に花を持ってきた時から、「ん?」とは思っていたので。 書いてないけど。 クリフの部屋にもソルは行きますし、そこにある花とジャスティスのところにある花が違うと、「・・・」ってなもんですよ。(オイ)

 トライアングラー・・・・最近知ったある曲の所為ですごい・・・なんていうか・・・・笑いました。 いや、曲自体は前にやってたアニメのだから、多分世間的に樽は遅いんだと思いますけど。 うーん・・・これは暫らく抜けないやも。www

 相変わらず、あんまりジャスティスのSS見かけないので、自家生産です・・・・みんなもっと書いてよー!ヽ(´Д`)ノ
【2009/06/25 22:43】
かーわいいーーーーーwwwwww

このテスタ可愛い
「もちろんです!」が可愛いです
いいお湯加減だなぁw

私もテスタはいらんことしぃのカマ野郎だったのですが、今は知世ちゃんなのではと思っています。
ディズィーに着せたい服とかちまちま作って、しかも渡せずにコレクションしてそう。
夜サキュバスと恋バナとかしてそう。

そして旦那陰険w大人げないぞw
ヒトツバシ 2009/06/25(Thu)17:49:41 編集
おぉ!
そうですか?そういってもらえると、嬉しいです。 顰蹙モノだと思っていたので。(^ ^;) ぬるま湯です、足湯くらいぬるま湯です。

>テスタは
 吹いたー。 確かに・・・要らんことしぃですね、親にも娘にも。www やっぱりディズィーの服はテスタの趣味かー。OTL 着ろとはいわないまでも、あいつの格好はディズィーに悪影響を与えたと思う。 これが普通なんだ・みたいな? 恋バナ・・・付き合わされるサキュバスが可哀相な・・・?

>旦那
 旦那は、ジャスティスが多少自分のことを心配していてくれたり・と思い合うところがある・というアドバンテージを全く活かしません。 眼中にない相手に何してんの・って感じです。 むしろ娘に勝て、無理だが・みたいな。 最下位争いですねー。(オイ)
【2009/06/26 00:24】
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